今回は「建物に求めること」についてです。

私が建物に求めること

・頑丈であること。

・健康であること。

・長く住めること(メンテナンスがしやすい)。

・適正価格であること。

これが全てではありませんがだいたいこんな感じです。
それではそれぞれ説明していきます。

・頑丈であること。
これは地震や台風などの災害に対して強いことを意味します。
「地震や台風に強い」よく聞く言葉ですが私が考えるこの言葉の意味は二つあります。

一つ目は「地震等で倒壊しないこと」
しっかりとした構造にすることです。
基礎や柱などに適正な材料、施工を行い構造体自体を頑丈に作ること。
世間一般的な「地震に強い」の意味にあたると思いますので簡単に。

二つ目は「破損してしまっても修復しやすいこと」
車が故障や点検に備えてボンネットを付けているように、家も点検や修繕のしやすい作りにするべきだと考えます。
日本国内では一年を通じて地震が多く発生し、
夏場はゲリラ豪雨や台風、冬場は大雪などの災害が発生します。
これらの自然の力は強大で、人間の力では完全なコントロールは難しいと考えます。
では、どのように対処すれば良いのか。
なるべく壊れないように作るのは当然ですが、万が一壊れてしまったときに交換しやすい作りにすることが
大事ではないかと考えます。
家が災害等によってダメージを負うことを考慮し修繕しやすい家とすること。
これこそが「頑丈であること」の意味と考えます。

・健康であること
これは住む人が健康に住めるという意味です。
住宅と健康は密接な関係にあるのです。

温度差によって急激に血圧が変化し、心筋梗塞や不整脈を引き起こす住宅内での事故ヒートショックでは
平成27年には、交通事故死者数4117人を大きく上回り年間17000人の方が亡くなっています。

ほかにも、室内空気汚染によって引き起こされる化学物質過敏症。
化学物質過敏症になると自律神経障害や意識障害などの症状が表れます。
体重50kgの人間の一日の呼吸量は約20kg(ごはん100杯分)と言われていますから
長く過ごす住宅内の空気環境も大事です。

これらの不安要素を出来る限り排除し、住む人が健康に暮らせることを求めます。

・長く住めること(メンテナンスがしやすいこと)
新築やリフォーム工事はとてもお金が掛かります。
だからこそ家は長く住めるべきだと考えます。
快適に住める期間が長いほどその工事の価値があったと言えるのではないでしょうか。

ではなぜ長く住めること(メンテナンスがしやすいこと)なのか。
メンテナンスがしやすいというのは建物にとっていいこと尽くめです。
「頑丈なこと」で挙げた部分と被りますが、メンテナンスがしやすいということは
・故障に気付きやすくなる
・リフォームや器具修理に掛かる費用が少なくてすむ
・手入れがしやすく快適に住める
ということに繋がります。
故障発見や修理がしやすければランニングコストが下がりますし、リフォームのしやすさは長く住む間に
変わる住まい手の環境に柔軟に対応することが出来ます。
床や壁の手入れが簡単なら壁、床の張替えの回数を減らせますしいつまでも綺麗に暮らせます。

長く住むにはメンテナンスがしやすい事が大事なのではと考えます。

・適正価格であること
これはホームページのコンセプトで詳しく書きましたのでここでは割愛します。

以上が私の「建物に求めること」です。

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saito motohiko

イツキ建設二代目の大工 齊藤基彦です。 西東京市を中心に建設業を営んでおります。 大工歴 2012年~現在 趣味 野球 資格 二級建築施工管理技士    第二種電気工事士