私自身まだまだ半人前の若手ですが最近思うところがあります。
それは「職人の育成」についてです。

こちらをご覧ください。
小学生のなりたい職業ランキング


ベネッセ教育情報サイト様より引用https://www.benesse.jp/kosodate/201802/20180221-1.html

男子6位に大工が入っています。
小さな子供たちが目指してくれる職業って凄く誇らしいです。
しかし中学生になると消えてしまいます。
何故でしょうか。

ここからは私の主観的な意見になりますので予めご了承ください。
建設業に疎い友人や知人と話しているとその人達の大工のイメージは
「修行がきつい」「汚い」「ガラが悪い」だいたいこんな感じです。
私も正直高校生くらいの頃はこんなイメージがありました。
先程の小学生から中学生になって大工がなりたい職業から消えていくのも
このあたりのイメージが原因ではないかと思います。

それでも大工になりたいという強い志をもって大工見習として修行を始めてきた後輩達を私は何人も見てきました。
しかし実際に長く続けていける人はごくわずかでほとんどみんな辞めていってしまいます。
非常にもったいないし悲しいです。

残った人に共通するのは「親方や職場との人間関係が良かった」だと思います。
給料、休み等の問題とは別に業界として教える文化が少し弱い気がします。
これは教え方というより接し方ですね。
見習に対して暴言、暴力、人格否定などをしている所ではやはり見習の子も長続きしません。
これから大工になりたいと思う人達は技術や仕事面だけでなく人間として尊敬出来る親方を探して教わるべきだと思います。
またそのような人と人をつなげる環境を作らないと大工の人口は増えないと思います。

私は弟子を育てた経験がないのであまり偉そうなことは言えませんが、
私も、これから大工になろうとする人達も、みんな大工である前に人間で、人間としてお互いが向き合う必要があると思います。
見習いだからなにをやってもいい。それはおかしいと思います。

教える側、教わる側お互いが尊敬、尊重しあえる
そんな環境が出来ればいいなと思います。

具体的な案や自分に見習を育てるだけの技術や知識、資金力はありませんが一人でも多く大工仲間が
増えお客さん含めみんなで楽しく仕事が出来るのが私の理想です。

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saito motohiko

イツキ建設二代目の大工 齊藤基彦です。 西東京市を中心に建設業を営んでおります。 大工歴 2012年~現在 趣味 野球 資格 二級建築施工管理技士    第二種電気工事士